ガチンコ：佐藤琢磨VSアンソニー・デビットソン

F1通信にこんな記事が出てました。



佐藤琢磨 vs デビッドソン：スーパーアグリ 2007

スーパーアグリのチームメイトである佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンはいずれも2007年シーズン中にひらめきを見せたが、ポイントはすべてタクが獲得し、アントは不運を引き寄せた。
マーク・ヒューズが説明しているように、彼らは全く異なる強みと弱みを持っていた。
アンソニー・デビッドソンがレースで結果を出せない理由がわからない。
予選の素晴らしいパフォーマンスが無駄になることが多かった。
個別に考えると常にそれなりの理由があったが、そのパターンは不思議に思わざるを得ない。しかし、カナダのウッドチャックは彼のミスではなかった！
対照的に、佐藤は予選ではあまり速くなかったが、チャンスがあれば彼は必ずそれを活用した。
彼のレースにおける最大の強みは、あまりロックさせずにブレーキを非常に遅らせることができる能力である。この能力はハミルトンにも匹敵する。
そのおかげで、彼はカナダでラルフ・シューマッハとアロンソを次々とアウトサイドから抜くことができたのだ。
彼は、かつてホンダでバトンのペースにノックアウトされた気迫を間違いなく取り戻した。

結論：デビッドソンの方が速い場合が多いが、佐藤の方がレーサーとしては能力がある。

結論的に見ると引き分けといった感じですが、レーサーとしての能力が琢磨のほうが高いと言うことはトータル的には琢磨のほうが上と言うことなんでしょうかね?!

実際F3時代には琢磨VSアンソニーは同じチームでチャンピオン争いをしていたので同じぐらいの能力だとは思います。

ただアンソニーはF1ではテストドライバーの期間が長く(F1での)レース経験が少なかったのがこの結果かなと思います。
反面琢磨は1年はテストドライバー期間(2003年)がありましたが、レース経験を多く積んでいることになりますから、やはりトータル的にレースを仕上げるという意味での能力は遥かに高いでしょう。

佐藤は予選ではあまり速くなかったが、チャンスがあれば彼は必ずそれを活用した。

これは良くも悪くも琢磨の特徴ですね。
行ける!!と思ったら思い切ってオーバーテイクしに行くし、カナダGPで見せたSC導入時のPIT作業もチャンスをうまく活かした例ですね。
しかし2004年は逆にこれが仇となって表彰台のチャンスを棒に振って、バリチェロから『アマチュア』呼ばわりされたり、危険なドライバーの烙印を押されてしまいました。

でもそこでの失敗は今に生きていると思います。
現に今年はコーナーの突っ込みでクラッシュとか、他のドライバーから非難を受けることは無かったですからね。

彼のレースにおける最大の強みは、あまりロックさせずにブレーキを非常に遅らせることができる能力である。この能力はハミルトンにも匹敵する。
そのおかげで、彼はカナダでラルフ・シューマッハとアロンソを次々とアウトサイドから抜くことができたのだ。

ルーキーのハミルトンと比べられているのはどうかとは思いますが、トップドライバーと比較してと捉えて考えれば、やはり琢磨はいいドライバーなんだと改めて思います。

まだ来期のシートが確定していませんが(とはいってもおそらく琢磨はSAF1残留でしょう、アンソニーは…マネーの加減でどうなるかわかりませんがおそらく残留)カナダGPで見せた世界を驚愕させた熱い走りを来期も見せてほしいと思います。











おまけ：
同じように山本左近に関してもこんな記事がありました

スーティル vs アルバース/山本左近：スパイカー 2007

スーティル対山本左近
山本左近は、アルバースの後任のペイドライバーとして起用された。

彼にはあまり大きな期待はかけられていなかったが、場合によっては意外にもスーティルに迫ることもあった。そのため、エイドリアンの努力が疑問視された。

結論：迷うことなくスーティル。

…まぁ、予想はしてましたけど、こんなにはっきり書かれたらかわいそうです。
『迷うことなくスーティル』って…